現代人の心は今にない。

最近の人は常に何かを考えている。今日の晩ご飯何にしよう、ああもうめんどくさい、来週月曜のプレゼン準備緊張するわぁ、あの女の子まじで可愛い目合わせてくれないかな、早く仕事終われ、、、だいたいこんな感じ。
 
思考は大きく2つに分けられる。1つは1+1=2 2+2=4 というような論理的な思考。これには感情的なもんが入ってない。ニュートラル。
もう1つは妄想。こっちは過去と未来を旅する。あの時あんなことをしてしまった後悔しちゃう、ああこんなことにならないかと不安だ、、、こういったのは必ず過去か未来のことについて思いを巡らせている。妄想は過去か未来でしか生きることができない。
 

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心が「今にある」とはどういう状態か?この世界について一切の価値判断をせず今ある感覚に全ての意識を向けることである。その時あなたは何も考えていない。過去に条件づけられた思考パターンが頭の中に生起していない。思考から生まれる感情にカラダが支配されていない。ただ、在る。この時あなたはどんな思想からも自由だしどんな欲望からも自由だしどんな苦しみからも自由だ。思考にも支配されておらず感情にも支配されておらず生命の持つ根源的な欲求にも支配されていない。苦しみから解放されるのに人間が頭で考えて作った思想(なんでもいいけど考えのこと)はなんの役にも立たない。むしろあなたを余計に縛るだけだ。苦しみから解放されたいなら意識の状態を「今」に向けること。考えている自分に気づくこと。勝手に浮かんだ考えをどんどん広げていってネガティヴ・ポジティブな感情に浸ろうとするエゴに気づくこと。それを繰り返し気づきの筋肉を鍛えていくこと。意識の場に自分の意思とは全く関係なく生まれては消えてゆく思考と感情は自分ではないと気づくこと。気づかなければあなたは一生をエゴに支配された状態で送ることになる。逆にエゴから解放されたならあなたの人生は思いもよらぬ方向に展開していく。自己保存と自らの欲求を満たすためだけに行動する人生から脱却するのだから当然だろう。世界のために行動する人間は世界のために行動する人間と人生を共にする。自分には関係のない話だなどと思わない方がいい。私は人種、年齢、宗教、性別、学歴、国籍、社会的地位などといったものとは全く無関係の話をしてるからだ。人間存在についての話をしているからだ。自分には関係ないと思うのは自分はお前の言ってる話には当てはまらないんだぞと思いたいエゴの仕業だ。もしそう思ったならそれすらもエゴの仕業であると気づくことから全てが始まる。