クリエイティビティ、左脳思考からの脱却

左脳思考は新しいものを生み出さない。3+6=9というようなことをいくら繰り返しても今この世に存在しないものが生み出されるわけではない。
 
意識の状態が「今にある」時、つまり頭であれこれ考えていない時に降ってくるものがインスピレーション。ちなみに私は文章を書くときは「こういうことを書こう」とか「こんな構成で書こう」とかはなにも考えていない。頭の中で生起する思考をストップして「今にある」状態となる。なにも考えず「ただ、在る」。そうすると何かが降ってくるのでパソコンを前にしてたらキーボードを叩き始めるしスマホを持ってたらスマホで書き始めるし手書きがいいと思ったらボールペンでノートに書く。一旦書き始めると右手は止まらずにどんどん動いていく。この時、特に何も考えていない。ただ降りてきたものをそのまま流してるという感じ。
 

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物事を考えるにあたって論理的思考は土台となるものではあるけど、それだけでは新しいのもは生まれない。世界は動かない。思考も論理も道具に過ぎない。「降りてきたもの」を人に伝える時に使う道具とでも捉えておけば充分だろう。世界は論理で説明し尽くされるという考えは途端に人生を味気なくさせる。
 
左脳思考には答えがある。日本で育ったほとんどの人は日本型受験思考脳になってる可能性が高い。問題には必ず明確な答えがあると考える。無味乾燥な知識をひたすら頭に詰め込み一定時間内に正確な答えを紙の上に吐き出せたら偉いという教育を受けてきたのだから無理もない。就職の面接では正しい解答があってそれを外さずに答えていかなきゃいけないとすら思ってる。答えがあってそれは誰かが教えてくれると思ってたらそれは左脳思考と言っていいだろう。左脳思考が圧倒的優位に立つ頭脳から新しいものが生み出されることはない。
 
思考を止め、呼吸に意識を向けることで今に在る状態になることができる。これが瞑想だ。一切の思考を止め、一切の価値判断をせず、ただ呼吸に意識を向ける。その時あなたは揺らぐことのない安らぎにある。止まらない思考が暴走してることに気付いた時、ネガティブ感情に身体が乗っ取られてることに気付いた時にやってみるといいだろう。